ラップトップ環境のすゝめ(1)

ラップトップ1台で不自由なく音楽制作

この仕事を始めて、何年かに一度トライしていたのですが、主にマシンスペックとその他の条件で満足のいく環境が整えられなかったりで断念していた事に、今年再びトライしてみました。

結果、制作環境として大変良好で実務運用に足るものだったのでここにご報告できたらと思います。

見ての通り作業に使うハードウェア的にはMacBook Proとヘッドホン、それとマグカップ☕️

中身は、

  • Ableton Live Suite
  • Fabfilter, iZotope, Valhalla, Nativeinstruments, WAVESなど

とてもシンプルです。これらのソフトウェアの選定について、最初にして最大の条件が

「ドングルが不要であること」

もちろん使いやすいとか、自分が好きな製品であることも重要です。

 まずメインDAWとなるAbleton LiveがSuiteレンジであることが望ましい理由は、付属する音源とPackの豊富さにあります。個人の見解ですが、他のDAWだとここの充実度が足りません(LogicおよびFL Studioは別。何とかなると思う)。従ってサードパーティ製のシンセや音源を入れられるだけ入れないと安心できない事態になってしまいます。

 普段使い倒しているプラグイン群がドングル要らずであったことは非常に助かりました。以前はドングルが必要であったベンダーがライセンスのローカル認証、もしくはオンライン認証に切り替えてくれた恩恵を受けています。ここは最近ようやくラップトップでも不自由しなくなった大きな要因に思います。

 ドングルを嫌う理由は単に煩わしいからです。スタジオ常設のPCであればドングルも挿したままですが、ラップトップは移動します。この煩わしさはラップトップを開こうと思う回数に影響すると思いますし、制作に打ち込む気力を削ぐものです。これだけは避ける必要があると思っていました。ですので、今回オーディオインターフェイスも基本的に使わない方向です。ヘッドホン、もしくはラップトップの内臓スピーカーでモニターするようにしています。気分が変わって楽しいです。

 少し前に呟いたのですが、現市場のコンピューターを使用した音楽制作においてオーディオインターフェイスは「必要です」。より良い音でモニタリングできるようにすることは絶対に重要と思います。ですので最初はできるだけオーディオIFを用意することをお勧めします。自分はその点において経験豊富ですし、IFが無くてもある程度音を判断できると思ったので、チャレンジも含めてIF無しの環境を選択しています。その背景に、スタジオに戻れば日々の業務で使用しているモニタリング環境があることが大前提です。

 話を少し戻して、iZotopeはマスタリングにOzone9、ノイスリダクションなどに使用するRX7を入れています(いい加減アップデートしたいw)。実際のところラップトップ1台でマスタリングはしませんが、単体プラグインとして使いますし、RXは制作中でも頻繁に使用するようになりました。

Native InstrumentsはMassive、KONTAKTを中心に使います。その他Xfer SERUM、U-heはフルに近い状態で入れていて重宝してます。

逆にReFx Nexusなどは好きだったのですがドングルが必要だったので今回廃止しました。ほかOmnisphereをはじめとするSpectrasonics群も現状廃止しています。これは別の理由があって、その音に甘えたくないと思ったからです。確かに使える音が非常に多くとても便利な音源です。が、使いやすいからこそ排除したいという気持ちがありました。音作りには手間をかける癖をつけたいなと思った次第です。

ドングルなしの大前提の下、そういったちょっとしたチャレンジをうまく盛り込みつつ、アプリやプラグインを選定していきました。

結果このような状態で頻繁に曲作りをするようになりました。

某所まで出向いて曲作り(と温泉w)だけに集中する時間を作ったり、出先の空いた時間で近所のマックやスタバ、公園などでやってます。ヘッドホンがちょっと人より大きいだけなので、目立ちませんし煩わしくもありません。

電源なしの環境も結構あって、車内などはアウトドア用のバッテリーを用意しようと思ってます。基本フル充電で出かけて追加電力なしで使用した場合、シャットダウンの警告が出るまで実質2時間半〜3時間くらいです。当然と言えば当然ですが、プロジェクトのCPU使用率にも結構影響を受けること、またブラウザとして使用しているGoogle Chromeがかなり電池を消費することが分かったので、Chromeは必要な時だけ立ち上げるようにしています。短いといえば短いですが、出先での間を埋めるのにはちょうど良いです。

必須となるネット環境ですが、実際はSPLICEでネタを探すときくらいでほとんど使用してません。必須と思っていたのは単なる思い込みでした(笑)。新しくDROPBOXシェアリングを導入した(これはまた別の機会に)ので、そこはこれから通信負荷がかかってくると思われますが、ネット周りは基本的にスマホのテザリングで賄えてます。フリーWi-fi もあるのですが、やはり遅いですし、繋がっていないならまだしも、ネットの遅さは効率およびモチベーションの低下に繋がります。

この環境で快適に過ごすためにいくつか購入したものもあります。

充電器は作業場据え置きと持ち運び用にAnkerの小型充電器を買いました。デザインが気に入りました。純正は大きいし目立ちますから。お気づきかもしれませんが外で何かやるときは「できるだけ目立たない」のも重要なファクターになってます(笑)元々目立つ人間ではないですし誰も気にしていないと思いますが、自分自身が落ち着かず集中できなくなるので。

充電器はラインナップの中で容量最大のモデルですが65Wしかなく、純正の80Wには及びません。従ってスタバなどでガチで給電しながら充電などするとかなり熱を持つようです。ケーブルは同社のC-Cケーブルが非常に質感が良かったです。とても気に入ったので長さ違いで2本購入しました。

実は作業場でのMBP制作のため多機能DOCK的なものも購入したのですが、これはHDMI出力が不安定で、これで増えるUSB端子も、そもそもCタイプに統一していけばわざわざAタイプの口を用意しなくても良いことに気づいて、結果あまり使えないなと思いました。

とまぁ長くなりましたがこんな感じです。

このシステムに取り組んでみて良かったことは、圧倒的に曲作りに取り組む時間が増えたことです。スタジオに篭ってスピーカーに正対して作業するのも好きです。しかしやはり色々な意味で疲弊もします。その点このシステムは、制作環境や気分を簡単に変えられますし「ラップトップを開いてヘッドホンを差し込めば作り始められる」という手軽さが自分にとって非常に大きな利益になっています。出かけるときも時間作れそうだなと思ったらとりあえずバッグを持って行ってます。

音質的なことや音源の豊富さを自身のクリエイティブとするならば、このシステムは欠点だらけですが、常に続けている思考や、突然思いついたアイディアを逃さず具現化するという点で言えば、最高のセットアップだと思います。もちろん別に作業場があって、そこで確認できたりより高いクオリティで作業できるというバックアップがあるのが前提で言えることと思います。今回のトライは非常にいい結果を得られているので、是非とも続けていきたいと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。